口腔外科とは?歯科との違いは?
口腔外科では、親知らずの抜歯、顎関節症、口の中のがんや腫瘍の切除、顎変形症などを取り扱い、外科的な手術をおこないます。
一方で、通常の歯科ではむし歯や歯周病の治療などをおこない、外科的手術を伴わない治療をおこなうなど、診療範囲に違いがあります。
口腔外科は、病院などに診療科目としておかれていることが多く、それは通常クリニックよりも病院の方が規模が大きく、手術スペースや麻酔医などの設備や人員が充実しているからです。
そのため、通常のクリニックでは親知らずの抜歯や、顎関節症の治療などをおこない、口腔がんなどの場合は、大学病院へご紹介することが多いです。
また口腔外科は専門性も高く、通常の親知らずの抜歯などでも、他院や大学病院へ紹介することがあります。
親知らず
親知らずとは、大臼歯の中で最も後ろに位置する奥歯のことです。正式名称を、第三大臼歯と言います。
通常15歳前後で生え揃う永久歯の中で最も遅く発育し、中央の歯から数えて8番目、生えるのは10代後半から成人後にかけてであり、時期が親に知られる事無く生えてくるということが名前の由来ともなっています。
親知らずの抜歯
歯肉に対して垂直に生え、上下の歯できちんと噛み合っている場合には特に問題はありません。
また、完全に埋まったままで痛みが無く、他の歯に何も影響がない場合はそのまま様子を見ることもあります。
しかし、親知らずの生える位置がブラッシングが届きづらくむし歯になってしまったり、腫れや痛みが生じた場合、また歯並びの悪化を招いている時などは抜歯をお勧めいたします。
親知らず抜歯の流れ
表面麻酔を施した上で歯肉に麻酔注射をします。
歯の状態によっては、注射を数本追加することで、完全に痛みの無い状態で抜歯を行います。
親知らずが生えている時はそのまま抜きますが、完全に生えていない時は歯肉を切開し歯を露出させ、場合によっては削って分割しながら抜歯します。
通常抜歯によって開いた歯肉を洗浄し、切開した場合は歯肉を縫合し、翌日に患部消毒を行います。
縫合をしていた場合にはおよそ一週間後にご来院いただき、抜糸を行います。
顎関節症
最近口を開きづらいなと感じたら顎関節症の可能性も。
大きく口を開けたり、あくびをすると口の中でカクカクといった音がしたり、噛んだ際に耳の付け根やこめかみが痛くなるなど、顎の関節周辺に違和感がある症状を顎関節症と呼びます。
症状は顎の筋肉痛のような軽症、関節の骨の変形が起きている重症と様々で、軽症なら自然に治ることもありますが、放置して重症化するとめまいや耳鳴り、肩こりなどを併発したり歯や舌の痛みが続くなど、口が開けられなくなり満足に食事がとれなくなる事もあります。
顎関節症であることを診断するためには、他の病気によって起きているかどうかなど、総合的に判断する必要があり、場合によってはエックス線撮影やCT、MRIなどで画像診断をして原因を調べることもあります。
些細なことでも異変に気付いたら是非早めに当院にご相談下さい。
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親知らずの治療や顎関節症でお悩みの方はお電話にてご相談ください。当院で受診後に大学病院などへの紹介状をお出しすることも可能です。
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